今日はVintageのLTRと現行品のLTRを比較してみます。
LTRは1950年にリリースされますが発売当時は
天板がブラックラミネート、バーチ、ウォールナット、
ベースの仕上げはジンクとブラックの2種類でしたが年代により天板の素材や脚の仕上げが変わってきます。
始めにVintageのLTR、
これは初期モデルのブラックトップにジンクのベース。
天板にテカリが有るのが特徴で合板は5層、ベースは亜鉛メッキです。
ちなみにこの黒い天板は最初の4年間くらいしか販売されてないんですよ。
55年には黒トップとウォールナットのチョイスはなくなり白トップとバーチの2種類になります。
なのでこのLTRはとっても希少なんですよ!
そして現行のLTR、ブラックトップにクロームのベース
現在の合板は7枚、ラミネートは少しザラつきのある丈夫で傷が付きにくくなってます。
VIntageの天板に寄ってみるとこんな感じ、
現行品はこんな感じ
メッキもジンクからクロームになってますが天板同様メッキの質もかなり向上してると思われます。
そしてラベル、
これは50年代に使用されてたESUなんかでも見かけるラベルと同じですね。
この後、横長になり60年には丸型のアイコンタイプ、そして70年代のロゴと変化して行きます。
そしてこちらは現在のハーマンミラーのラベルです。
この名作LTRですが70年代には1度カタログに掲載されたのが白天板だけになったんですが
その後90年代のEamesブームの頃、天板のブラックや木の天板のオプションが再開されたんです。
VIntageが現行品かは使われる方の好みが大事だと思うんですが、
とにかくリビングだろうが寝室だろうが玄関だろうが有れば便利なLTR、
ボクが飲食店のデザインやるならお客さんの荷物置きなんかでも使っちゃいますね。
お手洗いとかでも、お手洗いの場合は綺麗にされてる店に限りますけど、、、(笑)
ちなみにボクは家で使うのに最初1台から始まって
「あっ、ここにも」 「こっちにも」ってなってしまい、
気がついたら5台買ってました。
店には60年代のLTRのLTRも展示してあるのでその目で比べてみて下さいね。
発売から70年もデザインそのまま同じメーカで作り続けられてる家具って世界中探してもそんなに無いですから!
PS、
うちの写真の殆どはα7で撮ってるんですけどVIntageはマニュアル、
現行品はオートで撮ってみました。
比べて見ると同じカメラでも違うもんですね