Eames Eiffel Base for Herman Miller

皆さんもご存知の Eames Plastic Chair Eiffel Base です。



本当に綺麗なデザインですよね〜!

並ぶとまた美しい。

この椅子がHermann Miller から発表された当時、

この細さのワイヤーで椅子の足を作ったってことが奇跡すぎて、

ヨーロッパ中のデザイナー達を驚かせたんです。

それ位斬新なデザインだったんですよ。



そのエッフェルベースですがご存知のようにかなりの数の偽物が出回ってます。

これは先日ショックマウントの修理で預かったパチモノの足なんですけど

みなさん、違いが分かります?





答えはどちらも偽物です。

うちで言う偽物というのはハーマンミラー社以外で作られたものでギリギリセーフがVitraですかね。

ただVitraの足はちょっとワイヤーが太いですね

いいメッキ使ってますけど、、、





左側のメッキのタイプはネジ穴の所の形も全然違うんですぐに分かります。

上の写真見ると高さもかなり違うんでこりゃほとんど別物

しかもハーマンミラー社で販売されたファーストのエッフェルはメッキなんか見たことないし、、、



そして右側のブラックは良くあるタイプですね。

ただ修理で預かったモノくらいしか見る機会がないんでそういう意味では

パチモノの勉強不足かも、、、



黒の塗装は本物よりツヤがあり、電気溶接なんでどうしても溶接部分にダマがあります。

ワイヤーも少しだけ太いでしょうか、、、

あとプロダクトとしての精度が悪いです。



ちなみにこの2脚は修理で預かっただけで

以前にうちで販売したものではないんで「そこんとこヨロシク」ですよ



他店やネットで買った人たちから修理で預かる場合

かなりの確率で脚だけパチモノです。

しかもトップが良い色だったりするんですよ〜



見る度に

「もったいないな〜」

って思うわけですね。

トップが希少であれば希少であるほど、



Eames が生きてたらなんて思うか



Eiffel Base のEamesをお持ちの方、

今一度自分でお使いの椅子をちょっとひっくり返してみてみたら如何ですか



ワイヤーの接合部分に溶接のダマがあったらかなり怪しいです。

逆に1箇所だけ溶接の後がある場合は修理の可能性が高いです。



うちでH Baseで買われて自分で足だけ買って交換させてる方もいらっしゃるようで



それは僕がとやかく言うことではないんで

お客さんの自由ですからなんぼでもやっちゃって下さい。

ただ偽物のエッフェルと本物のHベースが選べるとすれば

もちろん本物のHベースを迷わず選んでしまうんですが

そうでもない人がこんなに居るってことがショックなのと

未だにその差が良く分かってないっていう人もまだまだ多いのです。

ま〜こっちの人の方が心配なんですが

その辺は自分で専門店で納得いくまで詳しく聞いてその上で自分の納得するモノを選んで下さい。



以前にも偽物のお話をしたと思うんですが

こんなに素晴らしいエッフェルベースのデザイン、

この名作の扱いが曖昧でとっても寂しいって話です。




明日からまた買い付けなんでGallery1950はしばらくお休みをいただきますが、

また色々見つけてレポートするんでお楽しみに!



今回も話題のUNITEDでアメリカに行くんですけど、

例の事件のお陰で恐ろしいほど空いてます。

結果オーライってことで!

引き摺り下ろされないように祈っててください!