DTWとDTM

これ使い古しのDTM-1です。




個人的にはこのまま使うのも大有りなんですが

今回はVIntage感を程よく残しながら

天板をリフィニッシュ、

ここは腕の見せ所です、


じゃ〜ん!




この写真がイマイチで申し訳ないんですが、

マットに見えてる天板が実際は半ツヤでシミや小キズもいい頃合いです。

狙った通りの小綺麗なVIntageに!

木工系の職人さんならこんな様な事は出来るんですが、

仕上げの「あんばい」が分からないんですよ

綺麗にしすぎて「偽物っぽくなる」



ちなみにアメリカ人たちも大雑把で適当な人が多いし、、、

モノによって剥離の具合や塗料の選択、そして仕上げ

うちの場合は全てそのモノの状態や素材やオリジナルの色などを加味して

仕上げます。

要はそこが経験ですね

前にも話しましたが20代の頃はこんなことばっかりやるのが仕事でしたから。

そのとき覚えた技術がベースとなりこのリフィニッシュ、

そしてこの1番大事な「頃合い」が僕には分かるのですよ!

それこそ経験と今まで見てきた沢山のEamesの作品が教えてくれるんです。

古いものを大事にしてる訳ですからそれだけでも良いことですからね。

引越しの度に廃棄されてる家具も沢山あるようなんで、、、



そしてDTM-20




60年頃のモノで脚を畳んだ時のストラップ付き、

サークルのラベルも残ってます。



このDTMの数字ですが、

1桁は天板の素材を表します。



Wood Top は1桁でラミネートが2桁、

長方形は1または10、

正方形は2または20、



ですから

DTM-1  :  天板がウッドで長方形のタイプ、(上の写真のDTMはHOLD)
DTM-10 : 板が Micarta(ラミネート)で長方形



DTM-2 : 天板がウッドで正方形(在庫なし)

DTM-20 :  天板が Micarta(ラミネート)で天板が正方形 (上の写真)



なんですよ!



さて、番外ではないんですがそのDTシリーズにDTWというのもあります。

このDTWシリーズはDTMシリーズよりも一足早い1957年までの生産でした。

その為、なかなかモノが無いんですが、

今回はメチャメチャ良いのが入って来ましたよ!

それがこのDTW-3です!



見て下さいこれ、

このコンデイションはほとんど奇跡ですよ。

だってこの世に生まれて60年以上経ってるんですよ

もちろんオリジナルコンディションで!



DTWは ‘Dining Table Wood Leg’の略なんです。

50年代には1と2を品番で使用したDTMシリーズ、

そして3と4と5を品番で使用したDTWシリーズが有ったんですね

ちなみに5は高さが低いコーヒーテーブルです。



それともう一つ、

忘れちゃいけないレアなのがIT-1とIT-10ですね。(どちらも現在在庫なし)

子供用のテーブルってこの頃のEames夫妻っぽいじゃ無いですか

ということで久しぶりにEamesが残した名作、DTMシリーズとDTWシリーズでした!