Vintage Sweat

22歳の頃、当時働いてた会社の買い付けで初めてLAに行って以来、

何度もLAに買い付けに行きました。

当時はスリフトやらスワップミートに毎日足を運び商品を買い付ける傍らデニムだの

軍モノだのエアージョーダンだのと大好きなアメカジを色々貪ったもんです。

ま〜今じゃあり得ない宝探を夢見れた時代ですから。

(LAでは日本で言うフリーマーケットのことをスワップミートと言います)

例えばですが、初めて飼ったデニムはローカルのスワップミートでシングルステッチの

501が$3、スリフトに行けばエアージョーダンが$1.99で売ってたりと

そんな時代でしたから。

その中で地味にチェックし続けてたのが吊り裏毛です!

洋服業界はスエット生地のことを裏毛と呼ぶんですが、

あのVintageのスエットの独特の風合いが大好きで

良くスロフトでハンガーを「パチパチ」したもんです。


その頃ガムシャラに探したスエットを今ここに再現!



遂に完成です!

そのスエットがこちら!!





今では殆ど見かけなくなった貴重な吊り裏毛、

いや〜

嬉しいな〜

生地の生産が不安定で時間が掛かるためお待ち頂いてた方、

オーダー頂いた地方のお店さんには納品が遅くなりましてご迷惑をおかけしました。


今の編み機に比べ不安定ですので個体差が有るんですが、

それがこの雰囲気を生み出すんじゃ無いですかね。

今回はライトウエイトで最高に柔らかいとっても良いものが出来ました。

これは真夏以外かなり長い季節着て頂けます。

そして下糸はこんな可愛い色を使ってます。



多少は表の糸が引っ張りだすことも有りますがそれも含めて

ホントに「古き良き」時代に負けないスエットが完成しました。


最近は日本での物作りが増々難しくなってます。

工場さんも、「ロットがどうだ」とか

「糸や生地がねあがりしちゃって〜」とか

まったくやる気が有るんだか無いんだか、、、

うちくらいじゃ適当にあしらわれることもも多いのですから!

まったく世知辛いんだな〜

日本でモノを作ることがどんどん困難になって行く今日この頃です。

そんな中、1から10まで全て日本製のこのトレーナー!



もちろん工場さんの中には前向きで仲間意識をしっかり持って一緒に物作りをして頂い

てる工場さんももちろんいくつも有ります!

ずっと大好きだった何の変哲もない自分だけが満足出来る1品を

今日は紹介させて頂きました!


まだまだ吊り裏毛を知らない人が大勢います。

1度着てもらえば直ぐ病みつきになること間違い内なんですが、

まずはその手で触ってみて下さい!



残念ながら最新の編み機に比べ強烈に効率の悪いこの生地を作れるとこがどんどん少なくなってきてるんです、、、