Eamesのお話

先日インスタでEamesの年代の話になったものですからその辺の復習を

この写真が初期型のScoopのショックマウントなんですが、

ビスの受けの部分が筒状になってるの分かりますかね?



X Baseの頃使用されたものです。

言い換えると初期型です。

Shellで言うとZenithやTransitionの頃のScoopのショックマウントです。



それから下の写真がそれ以降のタイプ、




ネジの受けの部分がプレートになってそれがショックマウントに埋め込まれてるタイプです。

この写真は650年代のScoopのものですが、70年頃からネジのピッチが変わります。

「ネジのピッチ」というのはネジ山の深さであり1山の幅ですね。

ネジ径は変わってないので気をつけないと無理矢理入れてネジ山がナメちゃってる場合が有るので

良いこの皆さんはもしネジを無くしてもその辺の金物屋さんで6mmのネジを買って

無理矢理突っ込まない様に!

ちなみに70年代以降のモデルなら普通のインチネジで合います。

さてでは今皆さんが持ってるEamesの脚を止めてるネジをチェックして下さい。

オリジナルのネジうぇお使ってる場合ですが、

簡単に見分けるにはボルトタイプ(頭が六角)ならほぼ70年代以降のモデル、

プラスネジの場合60年代以前のモデルの可能性が高いです。







そして下の写真が座面裏のハーマンミラーのロゴの部分です。



この写真はエンボスのマークと剥げかけたシールが分かりますか?

60年代はほとんどこのパターンです。





で、その後下の写真のようにマークの下にエンボスで「HERMAN MILLER」の文字が入ります。




それともう1パターン、座面裏にロゴも文字も無いのがありますがそれが50年代のモデル、

この頃はステッカーが張られてたんですが剥がれてる場合がほとんどです。





それからこの後生地張りのShellやScoopでショックマウントでは無くちょっと厚めの

ラバーワッシャーのものがあります。

これはショックマウントが取れる事があるのでその改良だったんでじょうが

座面裏に穴があいてる為、必ず表面には生地が張ってあります。

そのままだと表側にナットが丸見えですからね。

このこのタイプのモデルが1950年から販売されたハーマンミラー社製の

EamesのShellとScoopの最終型です。(今このタイプの在庫が無いので写真が無くて申し負けない)



最後に日本仕様の話を、

特例ととしてこの最終モデルのラバーワッシャーが「なんじゃこりゃ」って透明なのが有るんですがそれは

ジャパンバージョンなのです。

日本は90年代迄作ってましたからね

うちが初めてハーマンミラージャパンからカタログを頂いた時は

シェルもスクープもまだカタログに載ってたもんな〜

もちろんその頃もラバーワッシャーでした。

それから H Base や Eiffel Base 等ほとんどの場合の日本仕様は

シートハイが本国使用よりも低いので比べると直ぐに分かります。

そんななか何故かキャッツクレイドルだけはオリジナルより高かったな〜



ちなみにテーブルも高さが700位でしたね。

日本人の体型に合わせてあったのです。



さてさて、これは余談ですがジャパン使用の話をもう一つ、

アルミナムシリーズのリクライニングの堅さを調節するつまみが赤っぽい色に塗装されてたら

それは日本仕様です。



皆さん、少しは参考になりましたか!!



インスタで写真を見せて頂いた方へ、

あの写真だと良く和からなったんですが透明のひょっとワッシャーでしたか?



それでは、